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2月26日 10:21

楽天野村監督初陣大敗にボヤキ全開

<オープン戦:ロッテ9−5楽天>◇25日◇鹿児島

 オープン戦が開幕した。最下位からの脱出を目指す注目の野村楽天は、昨季の日本一のロッテと対戦し、5−9で敗れた。5年ぶりにプロ復帰した野村克也監督(70)が「期待の星」と送り出した先発朝井秀樹投手(22)が5回9失点と炎上。初回早々にバッテリーミスで3盗塁を許し、満塁被弾で自滅。試合前、捕手併用制で日本一となったロッテを「学ぶものが何もない」とこき下ろしていたが、結果は完敗。WBCで主力を欠くアジア王者との戦力差も痛感し、ぼやき連発だった。

オープン戦初戦ベンチで渋い表情を見せる野村監督

 5年ぶりのプロ復帰となるオープン戦初戦は、完敗だった。怒りの矛先は、初回で試合を壊した先発朝井に向かった。「初回に3点はいいけど、5点はとられすぎ。(先頭打者を出して)2番を歩かせてはいかん。モーションが盗まれてる。くせがバレバレ。カツノリ(の肩)かもしれないけど、三盗で捕手が捕ったときにはスライディングしていたよ」とぼやき、試合後はダメ出しの連続だ。

 初回だけで3盗塁、2四球を許し、ロッテ橋本に満塁弾を浴びた内容は、典型的な自滅パターン。2年目一場とともに「期待の星」に指名し、野村楽天初の対外試合のマウンドに送り出したが、5回9安打9失点と散々。「打たれた9安打は全部真っすぐ。原因は簡単なこっちゃ。原点能力(外角低めに制球すること)が1割。10球のうち、1球じゃ話にならん」と吐き捨て、制球力を求めた。

 早々の大量失点で、注目の采配も振るえなかった。4回1死満塁では、1番森谷が初球を打ち上げて右飛で無得点。俊足だけに策も考えられたが「スクイズでもやれって言うんか? 押せ押せで1球目からどんどん打つ場面。技術が足りないだけや」と力なく笑った。機動力野球を目指すが、残塁はロッテの6に対して倍近い11。

 試合前、バレンタイン監督と笑顔で握手し、あいさつを交わした。

 バレンタイン監督「パ・リーグのユニホームを着ているのはうれしいです」。

 野村監督「WBCに選ばれてだいぶ選手がいないみたいですね。 バレンタイン監督 そんなことはありません。西岡、今江、里崎以外はいます」。

 野村監督「うちにはもともと誰もおらんけど」。

 そんなジョークで、周囲を笑わせた。一方で、対決ムードもあおった。名捕手野村の信念は捕手固定制。「ロッテの野球のまねだけはするなと言っている。学ぶものがない。王者らしさも、捕手らしさもない。時代とともに日本一の質が低下している」と、捕手併用制で頂点に立ったスタイルを否定した。それが、WBCで主力を欠く打線に、しかも捕手併用の橋本にやられた。

 消化不良のプロ復帰戦に「感慨? 鈍感だから何もない」。想定内の黒星とはいえ、昨季97敗の新球団の一端を目の当たりにしたが、先は長い。試合前のジョークが、ぼやきに変わらなぬよう。【柴田猛夫】

写真=オープン戦初戦ベンチで渋い表情を見せる野村監督

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