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05年11月4日

2バックの奇策が逆転呼んだ/天皇杯

<天皇杯:大分3−2東京V>◇4回戦◇3日◇大分ス

 リーグ戦で好調の大分が、天皇杯でも快進撃! 前回覇者の東京Vに、後半逆転して初戦を突破した。ペリクレス・シャムスカ監督(39)の攻撃的な「2バック」へのシステム変更が奏功。後半28分と32分に、FWマグノ・アウベス(29)が2得点を挙げて、試合をひっくり返した。昨年ブラジル杯V経験者が、得意のカップ戦で「マジック」を見せつけ、日本でも頂点を狙う。

上:ベンチ前で指示を出す大分シャムスカ監督。右端は東京Vバドン監督 <br>下:大分対東京V 前半32分、大分のFW山崎(30)が同点のゴールを決める(共同)
上:ベンチ前で指示を出す大分シャムスカ監督。右端は東京Vバドン監督
下:大分対東京V 前半32分、大分のFW山崎(30)が同点のゴールを決める(共同)

 恐るべき戦術眼だ。大分シャムスカ監督が天皇杯でもマジック采配を光らせた。今回、披露したのは異色の「2バック」だった。

 昨年王者の東京Vとの初戦。1点を追う後半25分だ。FW木島、MF西山の投入と同時に最終ラインをDF三木と深谷の2バックへ変更。2−5−3の超攻撃的なシステムで反撃のスイッチを入れた。3分後、木島が重心の低いドリブル突破で右サイドを深くえぐり、マイナス方向のパスからFWマグノ・アウベスが同点弾。さらに4分後、長いスルーパスを受け、再びマグノが逆転弾を決めた。

 名将シャムスカの見解はこうだ。「リスクを負うのは分かるが、東京Vが守備的になっていたときに(システムを)変えた」。時間帯は残り20分。勝ちを意識した相手の不意を突く策で、試合の流れを変えた。「3トップでリズムを変えることで相手のマークを崩し、点が取れた。フィジカルでも我々が上だった」。守備に転じたときのバランスも指示通り。就任後、リーグ戦で5勝1敗1分けと大分を再建した手腕は、十分発揮された。

 昨年のブラジル杯では2部チームで優勝。3年前にも準優勝と、カップ戦を得意とする。「1つ1つが決勝のように戦いたい。優勝を目指す」。就任後、初の逆転勝ちだった。しかも、相手は昨年王者。勢いに乗るシャムスカ大分が、天皇杯でも最高のスタートを切った。【押谷謙爾】


 大分FWマグノ・アウベス(2ゴールに)「全員の努力によるもの。先制されてもいいプレーをし、後半はボールを回せた」

 大分FW山崎(移籍後、初先発で初ゴール)「(欠場した)高松の代わりという気持ちでなく、自分の特長を出し、こんなバリエーションもあると示したかった。(リーグ戦でも)あと1勝して降格を避けたい」

 大分MF梅田(前半1アシストなど攻守で活躍)「あのシステム変更でチームが落ち着いた。(ベンチ入りの)16人で勝ちに持っていけたと思う」

 大分DF深谷(前半の2失点に)「前半はプレスをかけに行ってるのに、かかっていなかった。少し受け身になったかな。反省する点はあります。後半、2バックでもバランスは取れていたと思う」

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