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05年10月23日

ゲームのツボ

<J1:大分2−1G大阪>◇第28節初日◇22日◇万博

 シャムカ監督が「大分マジックと呼んでくれ」という快進撃でG大阪まで倒した。自分のマークした選手には責任持ってケア。すぐに1対2の局面をつくってボールを奪取すると、あとはブラジル人監督らしく、攻撃は選手の自主性に任せ、22日も2発で沈めた。

 就任前と選手を入れ替えたわけではない。それでも就任後、5勝1分け。ブラジル時代は試合前にF1のセナやパラリンピックの映像を見せ、選手を鼓舞させ、2部チームをブラジル杯決勝まで導いた。士気の上げ方がうまい「モチベーター」は大分でも完ぺきにノせた。実は練習、試合を通じてまだ1度も選手を怒ったことがない。褒め上手で、積極的なプレーで生じたミスには拍手すらおくる。

 戦術の細かな指示はない。「練習でやってないことでも挑戦しろ。自信を持ってやれば大丈夫。オレは信じている」。規則に厳格だった前監督と正反対な言葉は、連敗で萎(い)縮していた選手を生き返らせた。監督室のドアはいつも開けっ放し。ピッチ内外で常に対話がある。DF上本は「監督は僕らの話を聞いてくれ、疑問を解消してくれる」という。短期間で信頼関係ができると、数カ月前と同じ選手がピッチ上で積極的なサッカーを描いた。

 昨年から大分はブラジルに国際担当を駐在させ、現地での情報収集に力を入れていた。自信を喪失していたチームに最適な、名将シャムスカを完ぺきな時期で獲得したフロントの存在も勝因である。【押谷謙爾】

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