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05年9月11日
大分のシャムスカ新監督(39)が、就任初戦で初勝利を飾り、チームに125日ぶりの勝利をもたらした。前半18分、MF梅田高志(29)が先制。一時は同点とされたが、後半26分にはマグノ・アウベス(29)が決勝ゴールを決めた。5月8日の川崎F戦(大分)以来、リーグ戦12試合ぶり、J公式戦(ナビスコカップ含む)では14試合ぶりの勝利。J1降格の危機に立つ大分が、長い長いトンネルから脱出した。
シャムスカ新監督が、喜びをかみ締めた。いきなり初采配で強豪浦和を下し、チームに大きな勝利を運んできた。試合後の会見場。わき起こった拍手に「アリガトウゴザイマス」と日本語で話し、頭を下げた。
チームにとっては5月8日の川崎F戦(大分)で勝利を収めて以来、リーグ戦では12試合、125日ぶりの白星だ。「戦術面よりもメンタル面で勇気、自信を持って戦え」。チームに合流してわずか3日。シャムスカ新監督は、勝利への執念を選手に訴えた。
スタンドの9割が赤く染まったアウエー戦も、大分イレブンは敢然と赤い軍団に立ち向かった。前半18分、左サイドのMFトゥーリオから右サイドでパスを受けたMF梅田は日本代表、三都主のディフェンスを振り切って先制ゴールを決めた。「順位のことばかり考えていたら守りに入りがちだった。監督からは『攻めないと勝てない』と言われ、気持ちの切り替えができた」。突破口を切り開いた梅田は胸を張った。同点で折り返した後半26分には、FWマグノ・アウベスがゴール前で相手DFとの1対1を制し、勝ち越し弾を突き刺した。「今日は監督に勝てるところを見せたかった」。同郷ブラジルから太平洋を渡って来日した男に祝砲をプレゼントした。
8月29日に成績不振を理由に辞任した皇甫官前監督の時代は練習の集合時間は50分前だったが、シャムスカ新監督は「30分前ぐらい」とちょっぴりアバウト? にした。それでも選手間では「選手を信頼してくれている」と遅刻することなく放任主義を大歓迎している。残り11試合。「今年の目標はJ1に残ること」。ブラジルでも手腕を発揮した39歳の青年監督が、まずはJ1降格圏からの脱出を図る。【浜崎孝宏】
得点こそならなかったものの、FW高松もホッとした様子だった。「監督も代わってチーム一丸となった勝利。監督は攻撃を自由にやらせてくれるのでいい監督です。今日はみんな体を張って頑張った」。後半25分には、MF吉田の右クロスに頭で合わせた。ボールは惜しくもゴールバーをかすめたが、自慢の高さを発揮し、浦和ゴールを脅かした。「監督からは持ち味を出してくれと言われている」と次の試合に向け、気合を入れ直していた。