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5月9日 09:24

大分・小森田、五輪へアピールだ

 大分が若きパサーで故障者続出の鹿島を仕留める。開幕からボランチに定着するMF小森田友明(22)は現在、五輪代表から注目される存在で、4年前にオランダ五輪代表を率いたベルガー監督(53)に「いいレベル。今のプレーを続けることだ」と太鼓判を押された。今日9日の鹿島戦(カシマ)で勝利と代表を目指して、得意のミドルパスを繰り出す。

 美しい軌道を描く、小森田のサイドチェンジにベルガー監督が何度もうなずいた。鹿島戦に向けた、大分スタジアムでの前日調整。正確なパスが練習を盛り上げ、銀髪の指揮官を喜ばせた。「我々は相手を尊重するが、今はどんな相手にも恐れることはない。守備的にならず攻撃的に行くだけだ」。10冠を狙う強豪相手に、全面攻撃を誓った。

 パス能力に積極的な守備が加わった今季の小森田はMFでチーム最長時間出場。1アシストながら4得点に絡んでいる。前線から最終ラインまでを20メートル以内にする戦術の「心臓部」の働きに、五輪代表の山本監督も2試合続けて熱視線を注ぐ。磐田戦(5日)後には「(代表で)厳しいポジションだが、いいプレーを見せた。ああいうタイプ、気迫を出す姿勢は大切」と高く評価された。

 この日、個人評価を嫌うベルガー監督が珍しく熱っぽく語った。「小森田はいいレベル。山本監督も興味があると話していた。よく成長していて、パス能力がある。(代表招集には)今のプレーを続けることだ」。元オランダ五輪代表監督が、高い素質に期待を込めた。鹿島は出場停止などで本職のボランチが不在で、小森田にとって得点に直結するパスを出しやすい。「攻撃のことは考えず、守備だけを意識している。代表? それよりここ(大分)でレギュラーにならないとだめ」。自然体を誓ったパサーが、小さな可能性を膨らますかもしれない。アテネ五輪までは3カ月だ。【押谷謙爾】