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05年6月13日

永井秀樹がFC琉球入り

 元大分のMF永井秀樹(34)が九州リーグ2位のFC琉球に加入することが12日、分かった。昨年末の戦力外通告から半年のブランクを経て、復活。一時は現役引退を覚悟したが、沖縄からJリーグ入りを目指す同クラブの情熱にほだされた。デビューは今週末、熊本・大津町での2連戦。抜群の攻撃センスを持つ元日本代表候補が首位奪回、Jへの道を開き、リーグへの注目度も高めそうだ。

FC琉球入りが決まった永井秀樹
FC琉球入りが決まった永井秀樹

 半年間の沈黙を破って永井が復活する。J1より3つ下のカテゴリー、九州(Kyu)リーグに所属するFC琉球とプロ契約を結んだ。J1リーグ戦191試合、32得点と実績は申し分ない。抜群の戦術眼とパスセンスを持つ司令塔が、ロッソ熊本と激しく首位を争うチームに頼もしく加わる。

 昨年も1年間の浪人生活を経てテスト生から大分入り。だが、念願の故郷でのプレーはリーグ戦出場2試合、61分間に終わり、シーズン後、戦力外になった。V川崎(現東京V)や福岡(当時JFL)、清水、横浜F、横浜と在籍したチームを次々と優勝に導いただけに「完全燃焼できなかった。地元のために何もできなかった」と、無念の思いを周囲に漏らしていた。

 移籍先が決まらぬままJリーグは開幕。東京都内に戻った永井はゴルフ場の起伏を利用したランニングやジムワークで体調を維持した。半年間、契約のチャンスを待つ一方で、現役引退も考えていた。今春、FC琉球の与那城ジョージ監督やバルセロナ五輪予選をともに戦った、V川崎時代の同僚FW藤吉信次(FC琉球)、同クラブを応援する元日本代表ラモス瑠偉から熱心に誘われた。契約前、雑草の茂る練習場を訪れ、ほかにも多くのJ経験者が「沖縄からJリーグを」という夢を目指して戦う姿を目に焼きつけ、自分の戦う場所として選んだ。

 再びゼロからの出発。大分ではトップ下を置かない戦術的な環境もあって不遇をかこったが、オランダ五輪代表も率いたベルガー前監督は「攻撃センスはチームで一番」と評価は高かった。多彩なパスワークとゲームの要所をつかんだ動きは、Kyuリーグでは間違いなく突出した存在。デビュー戦は18日の新日鉄大分戦の予定。19日には同じくJ参入を狙うロッソ熊本との直接対決があり、注目度は上がりそうだ。

 ◆永井秀樹(ながい・ひでき) 1971年(昭46)1月26日、大分県生まれ。国見高−国士大(中退)−V川崎−福岡−V川崎−清水−V川崎−横浜F−横浜−東京V−大分。高い技術と戦術眼を誇る攻撃的MFとして活躍し、国見高では87年選手権優勝、88年選手権8強入り。国士大では91年関東リーグ優勝。U−23日本代表として92年バルセロナ五輪予選に出場。99年には日本代表候補に選出された。FC琉球とは今季末までの契約。175センチ、68キロ。A型。

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