日刊スポーツ九州トップ > アビスパ福岡トップ > 【福岡連載3】補強資金獲得へ営業のプロも必要
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05年11月27日
J1復帰でバラ色気分に浸っているわけにもいかない。福岡にはイバラの道も待っている。若手育成にも限界がある。J2は抜け出したが、J1の戦いができるのか−。「今のままじゃ厳しい」。選手の中からも声は出ている。商品=チーム力を高めるため、クラブがどれだけ先立つ資金を獲得できるかが、大きなカギを握っている。
来季の年間予算の見込みは18〜20億円。今季の11億円よりは増えるが、それでも昨季J1チームの平均29億円との差は歴然。「入場料3・5億、広告料10億、分配金3億、雑収入を合わせた数字。チーム人件費は45〜50%の9億前後と見ている」。池下専務のそろばん通りなら、現在J1最低予算の大分と同規模の経営になる。
広告収入の6割を福岡の有力企業で組織する「七社会」が負担している。クラブ創設期から人的、金銭的支援を続けているが、この「七社会」以外からどれだけ資金を確保できるか。入場料収入がもう1つの柱。単価を2割上げ、今季の1試合平均1万人から5000人増が目標値。J1時代に2万人を超えたのは対戦相手のスター選手がお目当てだった。しかし、先月の鳥栖との九州ダービーでは積極的なPRもあり、2万超えに成功。「福岡の試合」を見に来た数が増えたのは明るい材料だが、一過性にせず、継続的に各カードをどう宣伝するか「攻め」の姿勢も問われる。
今季「旗いっぱい運動」に着手した。クラブの旗やのぼりを購入してもらい、ホームタウンをにぎやかにすると同時に、協賛金の一部をチーム強化費に充てた。「旗を見て博多の森で試合があると知ってもらえる。映画『幸せの黄色いハンカチ』からヒントを得た」(池下専務)。試合日には福岡市役所横にも20旗がなびく。売り上げ目標は法人、個人1万口ずつで4億円。達成すればかなりの補強費となる。昨秋には博多の森球技場での営業権を獲得し、手数料収入も入り出した。新収益部門の確立は進んでいる。ただ、営業のエキスパートが不足しており、チームと同時にこちらの「補強」もクラブの発展には必要である。【押谷謙爾】