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05年11月11日
この2年間、0勝に終わったソフトバンク寺原隼人投手(22)が、来季、背水の決意で挑む。宮崎秋季キャンプ第2クール最終日の10日、01年度ドラフト1位右腕が戦力外覚悟の悲壮な思いを口にした。「この2年、自分は何もしていない。来年、何もできなかったらこの世界からいなくなっていると思う。そのくらいの覚悟でやる」。進退をかけた背水のシーズンを誓った。
新たなパートナーとともに出直す。秋季キャンプから、巨人小久保の個人トレーナーでもあった山尾伸一氏(37)と個人契約を結んだ。1日15種目以上のウエートトレーニングを行うなど徹底した肉体改造に励んでいる。山尾氏は「素晴らしい肉体の持ち主だが、それを投球に生かしきれていない。本当はもっとやれるはず」と寺原再生に自信を見せた。秋季キャンプ後もトレーニングは継続して行う予定で、年内は無休で来季の巻き返しを狙う。
復活≠オなければならない理由がある。日南学園高時代、甲子園で157キロを投げ、その年のドラフトで4球団が競合したのも過去の話となりつつある。同期入団のロッテ今江は今季大ブレーク。対照的に寺原は7月に右足首じん帯断裂の大ケガを負い、投球を再開したのは10月末。今キャンプは投球練習より、体づくりに時間を割いている。プライベートでも今月中には第1子も生まれる予定だ。「嫁さんと子供に迷惑かけたくない。自分が同世代のトップでいたい」。挫折を味わった男が、力強く、5年目の「完全復活」を約束した。【石田泰隆】
寺原のプロ4年間
◆プロ初勝利 プロ2度目の登板となった02年4月28日のオリックス戦(福岡ドーム)で6回3安打無失点の投球でプロ初勝利。4月中の高卒ルーキーの勝利は、史上5人目の快挙。
◆怪物対決 02年5月29日の西武戦(福岡ドーム)。松坂との初対決は5回途中KOの松坂に対し、寺原は6回を投げ4安打2失点で白星。プロ入り自己最速の151キロも計測した。
◆特別ボーナス プロ1年目は高卒として球団新記録の6勝を挙げた。球団側はグラウンドだけでなく、選手グッズの売り上げが城島、小久保(巨人)に次ぐ3位とだったこともあり1000万円のボーナスを支給。
◆故障 今年7月の練習中には、ボールを誤って踏み、右足じん帯断裂で全治3カ月の重傷を負った。
◆通算成績 2年目に自己記録更新の7勝を挙げたが、04、05年は不調で0勝に終わった。通算13勝7敗1セーブ。
◆結婚 03年12月8日に日南学園の1年後輩と入籍。今月、第1子が誕生予定。