日刊スポーツ九州トップ > ソフトバンクホークストップ > 稲尾和久氏「城島不在がさまざまな影響」
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05年10月18日
◆稲尾和久
この5試合を振り返ってみれば、最後までソフトバンクにペナントレースのような強さが感じられなかった。重圧のかかる短期決戦。初めてともいえるロッテが、シーズンのような打線のつながりを出せないのは理解できる。ただ、ソフトバンクは昨年もプレーオフを戦い、一昨年は日本シリーズを制したチーム。原因は何か。4番松中の不振は確かに痛かったが、城島の不在がさまざまな形で影響を及ぼしたように思える。
私は4、5、6番がソフトバンクのクリーンアップだと言ってきた。1、2、3番までが出塁し、松中、城島、ズレータでかえすのが、ソフトバンクの得点パターン。マークすべき5番城島がいないことで、ロッテ投手陣のマークは3番バティスタにまで及ぶ。バティスタで打線が切れ、走者なしの松中をさらに徹底的にマークできる。その悪循環を解消できなかった。
来年、その城島がチームにいるかどうかは現時点では分からない。仮に残留したとしても、外野の宮地、柴原、大村、内野もバティスタに鳥越、と来季以降、飛躍的な技術の向上を求めるのは酷な年齢が多い。いかに補強するか、と同時に若手の育成、抜てきが重要視されるときを迎えた。ソフトバンクは来季も5割以上を確保できるチーム力は確かにあるが、しかし今季のような89勝の成績を残せる保証はどこにもない。この秋から、いかに若手を鍛え、来年の戦力として育てるか。チームの活性化が来季、V奪還の課題となる。(日刊スポーツ評論家)