西部日刊スポーツ新聞社
日刊スポーツ九州トップ > ソフトバンクホークストップ > 松中が王超え、3年連続120打点
【おすすめ】オープン戦勝敗予想クイズ開催!
05年9月29日
ソフトバンク松中信彦内野手(31)が、史上初の快挙を成し遂げた。今季最終戦の楽天戦で初回に46号2ラン。今季打点を121に伸ばし「世界の王」も達成できなかった3年連続120打点突破を果たした。46本塁打、121打点で2冠王(打点王は3年連続)。プレーオフに向け、最高の形でシーズンを締めくくった。主砲の活躍で最終戦を勝利で飾った王ソフトバンクは89勝でシーズンを終了。プレーオフ制覇へ全力を注ぐ。
最後は松中らしい1発で決めた。初回2死二塁。楽天有銘の内角に入ってきたスライダーをとらえると、打球は右翼ポール際へ。打った瞬間に、サク越えは確信した。内角球をファウルにしないように、強烈なスピンをかける打法で、今季46本目のアーチを右翼スタンドへ運んだ。121打点。本塁打、打点部門の2冠でトップを走り続けてきたスラッガーが、新たな勲章を手に入れた。史上初の3年連続120打点突破。13度打点王に輝き、通算打点でプロ野球記録の2170打点を稼いだ王監督でも、達成できなかった領域だ。
「素直にうれしい。監督もやったことのない数字。1つでも上にいけたことがうれしい」。一塁側ベンチ前では王監督に頭を下げ、喜びを素直に表現した。
最大の屈辱が、最高の結果をもたらした。この日の最終戦セレモニー。センターの大型ビジョンには、昨秋のプレーオフで敗れた後、ベンチで涙に暮れる松中の姿が映し出された。大一番で19打数2安打(打率1割5厘)の大スランプ。「ファンに勝負弱いと思われているかもしれない。勝負強くなるには、日ごろから打たないと、身につかない。気持ちを強く持ってやってきた」。3冠王の喜びも吹き飛んだ悔しさを、快挙への原動力としてきた。
打点、本塁打をはじめ、2年連続でタイトルラッシュとなった。ただ、7回の打席は大道に譲り、今季152安打で、最多安打のタイトル(和田の153安打)には、あと1本届かなかった。それでも、惜しがるそぶりは一切なし。「今年は個人のことを考えずにやってきた。最後の打席の安打(遊撃への内野安打)が自分の中では、いい感じだった。プレーオフにいい感じで臨むために、それでやめた。必ず日本一になります」。プレーオフを制するため。うれし涙を流すため。戦い続けた結果の、偉業達成だった。【松井周治】
ソフトバンク王監督(松中の史上初の3年連続120打点突破に)「オレを抜いたと喜んでいたよ。すばらしい記録。来年もぜひ、お願いしたいね」
◆3年連続120打点以上 これまで3年連続120打点以上を記録した選手はおらず、松中がプロ野球史上初。過去、2年連続120打点以上を記録した選手も藤村(阪神)の49年142、50年146(51年97打点)。王(巨人)の76年123、77年124(78年118打点)。ブーマー(阪急)の84年130、85年122(86年103打点)の3人しかいない。8年連続打点王を含む過去最多の2170打点を誇る王監督でさえ、3年連続120打点以上を記録したことはない。