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日刊スポーツ九州トップ > ソフトバンクトップ > 城島決勝弾でマジック9再点灯
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05年9月12日
さあ、再び、カウントダウンの始まりだ。王ソフトバンクが城島の22号3ランで楽天を下し、シーズン1位マジック9を再点灯させた。城島は右肩痛が完治しておらず、二塁送球もままならない状況だが、バットで大きな白星を呼び込んだ。この日敗れた2位ロッテとのゲーム差は5。黒星が先行していた9月成績も3勝3敗と立て直し、いよいよラストスパートをかける。
珍しく感情を抑えきれなかった。同点に追いつかれた直後の7回2死一、三塁、城島が楽天一場の高めに抜けたスライダーを強振した。「大事な場面での得点だったし、自分の不甲斐なさにイライラしていたので」。決勝の22号3ランが左翼席に飛び込むと、雄たけびを上げながら、両手を抱えるようにガッツポーズ。普段はクールにベースを1周する男が、そのときばかりは自分の感情にしたがった。
さまざまな思いが交錯していた。守備では先発新垣の不調もあったが、女房役として支えきれず、4点のリードをフイにしていた。さらに、7月末から悩み続けている右肩痛も、重くのしかかっていた。10日の試合中に再び右肩の張りを覚えた。この日はサイドスロー≠ナしか二塁送球できず、2度の盗塁も許した。これまで3度のリーグ優勝、2度の日本一をチームにもたらしてきた男にとって、正念場で全力を出し切れないもどかしさを、バットで振り払った。
すでに降板を告げられていた先発新垣に、今季8勝目もプレゼントした。「新垣が交代するのは分かっていたし、勝ちをつけたかった。肩は万全ではないが(投手に)アドバイスしたり、打ったり、捕手として投手を支えられることはほかにもある」と胸を張った。
10日先制3ランを放った主砲松中に続き、5番城島の価値あるひと振りで連勝した。9月成績も3勝3敗と立て直した。王監督も「苦しみながら、いいところで打ってくれた。ここまできたら気持ちなんだ。肩は万全ではないだろうが」と城島の奮闘に目を細めた。この日2位ロッテが負け、シーズン1位マジック9が再び点灯した。「どんどん残り試合が少なくなってきたな」。あと13試合。王ソフトバンクの視界の先に、第1目標のゴールがくっきり浮かび上がっいる。【松井周治】