西部日刊スポーツ新聞社
日刊スポーツ九州トップ > ソフトバンクトップ > 城島引き留めへ総額25億円!
【おすすめ】オープン戦勝敗予想クイズ開催!
05年9月2日
ソフトバンクが7月にFA権を取得した城島健司捕手(29)の引き留めへ向け、3年総額約25億円(再契約金含む)の大型条件提示を行うことが1日、分かった。この日までに球団内で城島の流出阻止に向けた条件面が検討され、06年以降の年俸を1年7億5000万円(出来高払い含む)を基本線とする方針を固めたもの。今季限りで引退を表明した横浜佐々木の6億5000万円を上回る日本球界最高年俸の破格提示で、城島残留へソフトバンクが全力を傾ける。(金額は推定)
今オフにFA権行使を明言している城島の残留交渉は、豊富な資金力をバックにソフトバンクらしい破格提示となる。この日、笠井和彦オーナー代行兼球団社長(68)は城島とのFA交渉について「シーズン終了後に城島選手の意向を最大限に聞きたい。とにかく、残って欲しい。ホークスの一員として、世界一を狙う重要な役割を担っていただきたい。みなさん(マスコミ)にも残れキャンペーンをしていただきたいほどです」と話したが、何も“手ぶら”で交渉に臨むわけではない。この日までに、来年以降の年俸を出来高払いを含めて7億5000万円を基本線にする方針を固めた。契約年数は06〜08年までの3年間。再契約金も発生するため、総額では約25億円にものぼる。今季限りで引退を表明した球界最年俸の佐々木ですら、2年13億円だったことを考えれば、過去に例のない超大型提示となりそうだ。
城島引き留めへの誠意はやはり「金額」だ。今年度、城島は出来高払いを含めて年俸5億5000万円で契約した。しかし、来年以降は球団内では出来高払いの幅を大きく広げ、総額2億円がプラスされるという。さらに、今後城島との話し合い次第では契約年数が5年程度に延びる可能性もある。昨オフはメジャー通算214本塁打のバティスタとユーティリティープレーヤーのカブレラの2人の新外国人を、計約24億円をかけ補強。経営に苦しんだダイエーとの資金力の差を見せつけたが、今オフも城島の引き留めに向け、相変わらずの太っ腹ぶりだ。
もちろん、決定権はFA権を持つ城島にある。7月5日のFA権取得日にメジャー挑戦を「夢」「あこがれ」と表現したが「ファン、ソフトバンクという球団、首脳陣、チームメートに何の不満もない。国内の他球団の話を聞く必要がない。(国内他球団に)あこがれ、興味はない」とも話すなどホークスへの愛着も人一倍だ。シーズン終了後にはFA宣言し、チーム残留かメジャー挑戦かの二者択一を明言している城島のハートに、ソフトバンクの最大の「誠意」が届く可能性は十分にある。
今季右肩を痛め、8月戦線で16試合先発マスクから遠ざかったものの、球団内の評価は揺らぐことはない。笠井オーナー代行は城島流出に備え、他球団や米メジャー捕手を調査することについても「ない」と断言した。交渉について、城島はシーズン後を明言しているだけに、球団側も条件提示はシーズン終了を待って行う方針。残留かメジャー挑戦か。今オフ最大の目玉となる城島の決断が注目される。
◆城島健司(じょうじま・けんじ)1976年(昭和51)6月8日、長崎県生まれ。別府大付(大分)から94年ドラフト1位でダイエーに入団。97年からレギュラーに定着し、ベストナイン5度、ゴールデングラブ賞6度受賞。182センチ、90キロ。右投げ右打ち。家族は夫人と1男1女。
城島とメジャー挑戦、FA権に関する経緯
◆02年12月 契約更改の席で03年春のメジャーキャンプ参加を要望。球団は結論を持ち越した。
◆03年12月 契約更改で球団が04年オフに複数年契約の提示の意向も、城島は態度を保留。
◆04年12月 契約更改で球団は3年契約を打診。城島が断り1年契約。年俸は出来高払い5000万円を含めた5億5000万円でサイン。
◆05年1月 城島はメジャーキャンプ参加を希望。孫オーナーの反対で断念。
◆05年2月 メッツ、レッドソックス、ブルージェイズ、マリナーズなど数球団が春季キャンプを視察。
◆05年5月 ヤンキースのランディ・ジョンソンの代理人を務めるアラン・ニーロ氏が試合を観戦。
◆05年7月5日 FA権を取得し、記者会見。今オフのFA権行使を明言。国内他球団への移籍の選択肢はなく、チーム残留かメジャー挑戦を宣言。
◆FA権行使のスケジュール FA権を持つ選手は権利行使する場合、日本シリーズ終了日の翌日から土、日、祝日を除く7日間以内にFA権行使の意思を表明でき、同期間内に球団代表者との連名で、コミッショナーあてに文書での申請が義務付けられている。
FA宣言選手はコミッショナー公示日(日本シリーズ終了日の翌日から土、日、祝日を除く、7日間を経た翌日)の翌日から旧球団を含め、いずれの球団とも契約交渉が可能。
なお、今季の場合、日本シリーズ第7戦は10月30日。日本シリーズが7戦まで行われたときは、FA宣言期間は11月9日まで。コミッショナー公示日は同10日。交渉解禁日は同11日となる。