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05年8月4日
入団以来、数々の故障に悩まされ続けてきた00年のドラフト1位右腕、ソフトバンク山村路直投手(26)が、プロ5年目にして初の1軍昇格を果たすことになった。3日、王監督は山村の昇格について「明日(4日)から遠征に連れていきます」と話した。5日に星野が楽天戦(宮城)に先発予定で、星野の登板後の6日にも星野と入れ替わる形で登録される予定だ。
山村は3日、福岡ドームで行われたウエスタン・リーグ、サーパス神戸戦(福岡ドーム)に3番手で登板し、1イニングを2安打1失点。直球は最速144キロを計測した。王監督は山村の投球に熱視線を送った。「今日の内容はいまイチだったけど、いつもは今日より速いらしい。制球もいいし、ゲームを壊す投手じゃないからね」。01年高知春季キャンプ初日のブルペンで山村の剛球に「こんな投手見たことない」と驚いた王監督だけに、山村の初昇格は誰よりも王監督自身が待ち望んでいたに違いない。
150キロを超える直球を武器に鳴り物入りで入団した右腕だが、1年目から右ヒジの度重なる故障など、ケガと闘い続けてきた。「1軍で勉強したい。チャンスをもらえたらチームの力になりたい。頑張るだけです」。苦難を乗り越えた山村は、デビュー戦を心待ちにしていた。【浜崎孝宏】
山村苦闘メモ
◆背筋痛 ルーキーイヤーの01年高知春季キャンプで、2月16日の守備練習中に背中の張りを訴え、リタイア。回復のメドが立たずに翌18日に2軍落ちした。
◆右前腕部痛 01年3月に原因不明の右前腕部痛に襲われる。55キロあった握力が41キロにまで落ちるほどの症状だったが、5月25日に福岡市内の病院で精密検査を受けた結果は異常なし。水泳トレなどで回復に努めた。1年目の1軍デビューは絶望に。
◆プロ初登板 プロ2年目の02年3月16日に2軍の教育リーグ広島戦で“プロ初登板”。1回を無失点に抑え、最速148キロを計測した。
◆右ヒジ違和感 02年3月16日の2軍戦登板後、疲労からくるヒジの違和感を覚え、投球練習を回避。4月29日にブルペンでの投球練習を再開。
◆無失点デビュー 02年6月16日のウエスタンリーグ近鉄戦(雁の巣)に先発し、プロ入り初の公式戦登板。4回75球を投げ、被安打4、3三振。最速145キロを計測した。6月15日には福岡ドームで王監督が見守る中、ブルペンで50球の投球を披露。
◆右脇下ガングリオン摘出 右ひじ痛が再発し、原因を追究するため、02年6月24日に福岡県内の病院で右脇下のMRI(磁気共鳴装置)検査を受け、ガングリオン(粘液の入った袋状のこぶ)ができている可能性を指摘された。患部が特定できないため、7月3日に再検査。7月5日に摘出手術を受けた。
◆右ヒジ違和感再発 02年9月14日に群馬県内の病院で右ヒジの精密検査を受ける。ガングリオンの摘出手術後、70メートルのキャッチボールを再開するまで回復し、8月中旬のブルペン入りを目指していたが、ヒジの違和感が再発。
◆動脈開放圧迫手術 右ヒジ違和感の原因を追究するため、02年10月に群馬県内や東京都内などの病院で精密検査を受けた結果、右腕の神経が圧迫される「胸郭出口症候群」と診断された。11月7日に群馬県内の病院で動脈の圧迫開放手術を受けた。
◆8カ月ぶりの投球 03年2月6日、2軍の高知春季キャンプで8カ月ぶりとなる約50球の投球練習。6月15日のサーパス戦で約1年ぶりの公式戦登板も果たした。
◆右ヒジ骨折 03年7月11日に、右ヒジの痛みを訴え、福岡市内の病院で検査を受けた結果、右ひじの「疲労骨折」と診断された。7月15日には群馬県内の病院で患部の手術を受けた。
◆右ヒジ再手術 04年10月に右ヒジの再手術を行った。04年シーズンは2軍で2試合の登板に終わったため、再手術に踏み切った。