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05年7月8日
プロ野球34年ぶりとなる15連勝をマークし、2年ぶりリーグVへ独走態勢を固めるソフトバンク王貞治監督(65)が7日、最下位に深く沈む楽天の救済に向け、今オフのエクスパンション(拡大)ドラフト導入を提案した。
王監督 球界全体のことを考えると、楽天が最低でも4位とかプレーオフ争いをするくらいになった方が盛り上がるだろう。今からできるかどうか分からないが、今年、エクスパンション(拡大)ドラフトをやってもいいのでは、とオレは思っている。
15連勝で貯金34と記録的な白星街道を突っ走る王監督はお得意さま≠フ楽天に頭を悩ませていた。前日6日まで楽天に3連勝。今季の対戦を10勝1敗としたばかり。力の差が歴然としたことで、あらためて拡大ドラフトの必要性を痛感したようだ。
拡大ドラフトは自らの肉を切ることにもなるが、球界改革の大目標のためには自己中心的な考えは捨てる。「今は1球団のことだけを考える時期ではない。リーグ全体、球界全体を考えるべき」。昨オフも楽天向けの拡大ドラフトは議論されたが、全球団の足並みがそろわず、実現しなかった経緯がある。ただ、3位オリックスから5位日本ハムまでが1・5ゲーム差にひしめく中、楽天は借金35でダントツの最下位。戦力差は明らかだ。「(シーズンの戦いを)やってみないと分からないこともある」。レベルの違いがありすぎる現状では、ファンに魅力ある戦いを提供できないという考えが根底にある。
これまでも、交流戦の実施方法やセ・リーグのプレーオフ制導入を求めるなど、多くの球界改革案を提案してきた。「オレにもオレなりの考えがあるから言っている。それが正しいのかどうかは分からないが。でも、議論しないと何も始まらない」。魅力あるプロ野球界へ、王監督がまた1つ私案を披露した。【松井周治】
◆エクスパンション(拡大)ドラフト 米大リーグで新規参入球団が出た場合に、新規球団が既存球団から選手を指名して補強していくシステム。既存球団はそれぞれプロテクト選手を指名でき、プロテクトリストから外れた選手を新規球団が獲得。大リーグではFA資格を持っている選手も拡大ドラフトの指名対象外となっている。
FA制度の改革も
○…王監督はFA制度改革の必要性も訴えた。「FAというのは本来は出場機会の少ない選手が、出場の場を求めてできたものだったのではないかな。今は本来のもの(趣旨)とは違う」。1軍登録日数で権利を得る現在のFA制度とは別に、数年間プロ野球界に在籍した選手が移籍しやすい制度も必要と感じている。また、ドラフト改革問題についても「早く決めるべき。今年だけで完ぺきなものはできない。毎年話し合って、改良すべきところはその都度変えればいい」と話した。