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05年3月13日

松中、城島アベック弾!

 助っ人に頼らなくてもオレたちがいる!ソフトバンクの「MJ砲」が今季初のアベックアーチを放つなど計7打点を挙げ広島に完勝した。3回表に松中信彦内野手(31)がオープン戦2号2ランを放てば、6回表には城島健司捕手(28)が2号ソロ。打撃不振のため福岡で居残り調整する新外国人のバティスタとカブレラとは対照的に和製大砲コンビのバットが上昇カーブだ。新生ホークスを支えるMJ砲が、巨人で数々の記録を打ち立てた王、長嶋のON超え≠ノ挑む。

上=広島対ソフトバンク 4回表ソフトバンク1死満塁、松中は2点適時打を放ち5打点猛打賞の活躍(撮影・梅根麻紀)<br>下=6回表ソフトバンク2死、城島は左越えに本塁打を放つ(撮影・梅根麻紀)

 小雪の舞う広島市民球場で新生ホークスの左右の和製大砲が、放物線を描いた。まずは、昨年のパ3冠王松中だ。3回表の2打席目。無死一塁から広島ロマノの低めのスライダーを豪快にすくい上げた。「甘く来た球を見逃さずに打てた。調子は上がってきています」。右中間スタンドへ、2号2ランを突き刺した。城島も負けていない。6回表。広島長谷川の内角のシュートに反応。両腕をコンパクトにたたみ、右足を軸にクルリと回る城島らしいひと振りで、左翼席に2号ソロを運んだ。「ボールをしっかり見れた。ファウルにならなかったし、良かった」。MJ砲がオープン戦11試合目でアーチ競演だ。

 重量打線の核は、やはりこの2人だ。この日、新外国人のバティスタとカブレラは福岡で居残り調整。打撃の調子が上がらない新助っ人に、ビジターではできない「特打」の時間を設けようと、首脳陣が配慮。試合前には王監督もジョーク交じりに言った。「ウチの外国人選手(バティスタ、カブレラ)は打率は悪いよ。実績頼みだな」。くしくも、外国人野手抜きで臨んだこの日は今オープン戦最多の12得点。助っ人に頼らなくても大丈夫と言わんばかりの和製大砲コンビの爆発だった。「彼ら(松中、城島)はこちらの予定通りに調整してくれている。いや、そうなってもらわないと困る。これから、もっと(調子を)上げてくれるよ」。王監督から安どの笑みがこぼれた。

 MJ砲には大きな期待もかかっている。松中は1打席目に先制中前タイムリー、3打席目には三塁線を破る2点適時二塁打。城島の2打点と合わせ、2人で7打点。松中は本塁打で王監督が巨人現役時代に樹立したプロ野球記録のシーズン55本塁打超えを狙っている。城島は打撃3部門でキャリアハイ更新を目指す。巨人V9の原動力となった「ON」の2人を合計したシーズン最多打点は68年の244打点。03年に242打点をマークしたMJ砲だけにON超え≠フ夢は膨らむばかりだ。

 王監督はメジャー通算214本塁打のバティスタを獲得しても「4番松中、5番城島」と明言してきた。王監督自らが「松中と城島は互いに競い合っている。互いが刺激になる関係というのが、いいんだ。オレも現役のときには長嶋さんがいた。競い合うことがチームのレベルアップにつながる」と「ON」に例えたこともあるほど、2人には信頼を寄せている。昨季、3冠王に輝いた松中と、全日本代表チームの攻守の要となった城島。日本球界を代表するMJ砲が、残り2週間となったシーズン開幕へ、ピタリと照準を合わせてきた。【松井周治】

 ◆ONの最高打点 数々の打撃タイトルを手中にした巨人長嶋と王だが、2人合わせたシーズン最高打点は68年(昭43)の長嶋125、王119の計244打点。ソフトバンクの松中と城島のMJコンビの最高打点は03年に記録した松中123、城島119の計242打点。2打点差でONに及ばなかった。だが、松中は昨年も2年連続で120打点を記録。城島もアテネ五輪出場でシーズンを留守にしたとはいえ、91打点をマーク。今年はともに充実の仕上がりを見せているだけにON超えの可能性は大だ。

写真=上=広島対ソフトバンク 4回表ソフトバンク1死満塁、松中は2点適時打を放ち5打点猛打賞の活躍(撮影・梅根麻紀)
下=6回表ソフトバンク2死、城島は左越えに本塁打を放つ(撮影・梅根麻紀)

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