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05年2月14日

城島が超基本≠フ全力疾走を宣言

 ソフトバンク城島健司捕手(28)が、超基本≠ノ戻っての活躍を誓った。13日、恒例となっている朝の声出しで、具体的な数字ではなく「常に全力疾走」を目標に掲げた。過去、シーズンMVP(03年)に輝くなど、現在、日本一捕手と言われる男の原点回帰。昨季、3冠王に輝いた同僚・松中と打撃タイトルを争うべく、あえて初心からの出直しを誓い、ファンにも基本の大切さを訴えていく。

額から大粒の汗を流しながら鍛えられた太い腕をしならせ打撃練習を行う城島(撮影・梅根麻紀)

 基本に忠実に−。05年の城島は原点回帰で、ライバル松中との勝負に出る覚悟だ。恒例となった朝の声出し。「昨年は松中さんが1年間、一塁までの全力疾走を怠らなかった。(全力疾走は)当たり前のことかも知れないが、何人のプロ野球選手がやっているでしょうか。打撃3部門も当然だが(松中には)走者としても負けたくない」。具体的な数字の目標を掲げるのが通例となっている場で、あえて当然ともいえる基本的なプレーでの出直しを誓った。

 昨季の城島の打席数は498。すべての打席で全力疾走を心掛けるのは、並大抵なことではない。加えて捕手という、肉体的、精神的にハードなポジション。打率、打点、本塁打とすべてにおいて期待される男にとって、打撃に与える影響は大きいはずだ。だが城島は「(本塁打)30本打つ方が全然楽だよ。それまでの実績があるからね。ある程度の成績を残せる自信はある。松中さんもそれ(全力疾走)を実践して成績を残した」とライバル心をのぞかせた。

 ひとつの出来事が城島の心を動かした。知人にプロ野球選手の全力疾走について質問されたとき、自信をもって答えることができなかったという。「野球教室とかで自分が子供に聞かれたときのためにも、しっかり全力疾走しようと思った。僕らの行動は王監督もいうように、影響力がある。チームを引っ張る選手が率先してやっていかないとね」。基本を守ることで、若手の「手本」にもなることを知っている。

 王監督も城島の言葉に期待を寄せた。「みんなの前で言ったのだから、やってくれるだろう。(松中と)2人で切磋琢磨(せっさたくま)してチームを引っ張っていってほしいね」。何もサインするだけがファンサービスではない。城島が全力プレーでファンのハートに訴えかける。【石田泰隆】


城島キャンプアラカルト

 ◆即席サイン会 4万人のファンが訪れた11日の練習終了後、アイビースタジアム正面玄関前で自ら拡声器を持ち、約100人の子供を対象とした即席サイン会を実施した。

 ◆休日 ゴルフで休日を過ごす選手がいるなかで、寺原らと趣味でもある魚釣りでリフレッシュする。海釣りで体の鋭気も養う。

 ◆ロングティー打撃 キャンプ第2クール3日目に、例年より5日ほど早くロングティーを敢行。松中と2人で並んで約200球を打ち込んだ。左右の大砲のロングティー競演には、若手選手も練習を一時取り止め、見入るほどだった。

 ◆飛ばないボール対策 あえて対策はとらない方針。「福岡ドームができたとき、最初はここでだれも本塁打は打てないと言ってたのに、実際は打てている。ボールが変わったからといって、トレーニングを変えるつもりはない」

写真=額から大粒の汗を流しながら鍛えられた太い腕をしならせ打撃練習を行う城島(撮影・梅根麻紀)

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