日刊スポーツ九州トップ > ソフトバンクホークストップ > 王監督は大物助っ人に「特権なし」
【おすすめ】オープン戦勝敗予想クイズ開催!
05年1月17日
大物助っ人にも「特権」は与えない! ソフトバンク王貞治監督(64)が16日、新助っ人のトニー・バティスタ内野手(31)、ホルベルト・カブレラ内野手(32)の特別待遇なし≠宣言した。「こちらとしてはポジションをギャランティー(保証)しているわけではない」ときっぱり。総額で約24億円をつぎ込んで獲得した両選手に対して、実力主義≠貫くつもりだ。早く日本に慣れさせるために早期来日、春季キャンプ参加を明言。「VIPなし」の新生ホークスが、文字通りチーム一丸となって日本一へ船出する。
妥協や甘えを嫌う王監督らしい、き然とした口調だった。選手に厳しく接する姿勢は、メジャー通算214発の大砲バティスタも、抜群の守備力を誇るカブレラも、例外ではない。「ポジションをギャランティー(保証)しているわけではない。彼らも保障されるのは本意じゃないはず」。両選手が28日に来日することを明かした上で、メジャー特権≠与えず、2月春季キャンプ前にレギュラーを確約しない方針を鮮明に打ち出した。
獲得に至るまでは契約金を含め、両選手で総額23億6250万円をつぎ込んだ。バティスタはサードで起用、カブレラはセカンドか外野に配置する青写真だが、他の選手のモチベーションを下げないためにも、グラウンドではあくまで実力主義に徹するつもりだ。
もちろん、親心の裏返しでもある。王監督の意向でドミニカ共和国生まれのバティスタ、コロンビア出身のカブレラにとってはちょっぴり寒い時期の来日?も、2人を思ってのもの。「ベースボールと野球の違いがある。(キャンプ前に来日すれば)開幕まで2カ月あるし、しっかり準備できる。(順当に力を出せば)仕事の方は問題ない」。早い時期に来日すればチーム内でコミュニケーションも図れ、未知の日本球界に順応できる準備期間が長くなる。両選手の実力を100%引き出すために万全を期した上で、競争≠ウせる。
ダイエー時代にメジャーで成績を残した大物助っ人といえば、95年に来日したミッチェルと、99年春に獲得したニエベス。両選手とも春季キャンプ後に入団が決まり、シーズンで期待外れだった苦い経験も無駄にはしない。「キャンプで動きを見て(レギュラーを)決める」。ソフトバンク元年の日本一へ、抜かりはない。
◆王ダイエー時代の大物助っ人 王監督の就任1年目となる95年3月に、大リーグ・ジャイアンツなどでプレーし、メジャー通算220本塁打のケビン・ミッチェル外野手を獲得。西武との開幕戦で初打席満塁弾の衝撃デビューも、無断帰国問題などでシーズン途中に退団。わずか37試合の出場で打率3割、8本塁打、28打点に終わった。その後、メジャーリーガーの獲得は99年3月に入団したメルビン・ニエベス外野手。開幕直後の4月5日に来日、同13日の日本ハム戦で4打数無安打3三振のデビュー。調整不足のため、3試合で2軍落ちするなど来日1年目は84試合の出場で打率2割5分7厘、17本塁打、43打点。1発が魅力も105三振と粗さが目立った。00年オフに退団。
写真=福岡空港で記者の質問に答える王監督(撮影・藤尾明華)